2013年11月14日掲載

知られることの快感と空しさ

—情報社会の落し穴(1)—

 「テレビに出ていたの見たよ」といわれるとだれもが満足感を持ちます。

 この、人から見た、といわれると満足する気持はどこからきているのでしょうか。

 人に見られ、ましてテレビなど一瞬にして無数の目に認められることは、犯罪などの不名誉な見栄えのしないことでない限り誰もが期待します。

 人が学校で成績がよかった時に、学級でほめられて照れくさいと思いながらも得意になったことは身近な経験です。

 ただ知られるだけでなく評価、ほめられることは天にも昇るほどの快感になるのです。

 そして人を育てる秘訣はほめることだという識者もいます。ほめられることはよく認められることなので、それが自信となって自分も周辺もその人の人物像を形づくっていくことになります。

 俳優の高倉健さんに『ほめられたくて』という本があるくらいです。

 人はだれでもほめられるとうれしく、浮き浮きします。

 とくに幼少期は教育上も大切といわれ、素直な子どもが育つ要員のひとつといわれています。(次回へ

2013年11月10日 記