2015年2月9日掲載
裁判員制度は廃止すべき!(2)
—職業の専門性を復活する—
2月3日の京都地方裁判所の裁判員裁判で検察証人の鑑定医が出したモニターの遺体写真を見て、男性の裁判員が失神したというのです。遺体写真はカラーで裁判員は「写真が原因の一つ」と説明しているといいます。
事件は内縁関係の女性の首を絞めて殺したとされる殺人罪に問われた男(64)の裁判員裁判でした。
この裁判員は、その後意識を取り戻し、残りの心理には参加し、翌日の4日に辞任を希望し、解任されました。
この失神問題を見ても普通なら見なくてもよい証拠写真を見なければならない苦痛を味わうことをだれが強制できるのか、ということが問題とされなければなりません。自分が望まないのに半強制的に苦痛を受けとめ、耐えさせる権力が国家にはあるのかという憲法上の人権にかかわる大問題だといいたいのです。この裁判員制度は廃止するべきです。
2015年2月8日 記
