2019年1月29日掲載

政治家がつかれると痛い10のポイント

—これが政治家選定の着眼点—

その3 本会議、委員会で質問しているか。

 何のために議員になったのか、を忘れている議員がいる。当選したらもうこちらの物といった感じである。

 境ができる。まず先生と呼ばれ、役所では特別に事務机などが用意される。当選する前とはまったく異なる環境になる。それまでの目的が消えてしまう人が多い。社会の矛盾に抗議をするために公職を得たのに力を抜いてしまうのだ。地方であれば首長に質す役割の議員になったのだから、委員会、本会議などがその機会である。かつて質問原稿を答弁する役人に書いてもらっている人もいた。役人はこれから自治体のやろうとしている計画があるのでそれを少し前に答弁として発表して議員のご機嫌をとり将来協力してもらおうという下心との取引である。情けない実態である。

 いまでも調査し現状の不足を改善しようとする人よりも役人から情報をもらって作文する人がいる。質問するための準備は思いの外、時間と精力がいる。役所、役人と伍して論争する人を知るために、議会の膨張、発言記録の議事録は自由に参加、確認できる。そこで議員の実力がわかる。

2019年1月28日 記