幸田露伴の『努力論』完成!!

 ついにというか、とうとうというかは別にして10年かけて取り組んできました。全訳が完成しました。400字詰原稿用紙で300枚近くになる量ですので肩の荷がおりました。

 自分で勝手に背負いこんだ仕事ですから泣き言は言えません。

 一昨年出版した『政治発言』の翻訳と同時進行させていましたから、朝4時、5時起きの習慣も役に立ちました。

 朝起きられたからの仕事なのか、仕事のために起きられたのかわからないくらいです。

 まさに「早起きは三文の得」です。

 露伴の生き方、考え方は文さん、玉さんに受け継がれて、それぞれ本になって世間に知られています。明治時代の紅露の一人として、第1回文化勲章の受章者でもあります。

 社会に出ていくための心構えを説いたものです。現代風にいえば「ハウツー」ものでしょう。

 上智大名誉教授の渡部昇一さん、國學院大教授の中野孝次さんが抄訳していますが。全訳は和田が初めてとなります。その内容とその経緯についてこれから数回にわたりここに書きます。

2012年7月8日 記