2014年1月12日掲載
細川元首相が立候補へ!?
もう名前も忘れられつつある猪瀬前都知事が失職して、新しい知事を選ばなければなりません。その選挙は1月23日に告示され、2月9日に投票、開票されます。
都議会自民党は1月10日に元厚生労働大臣の舛添氏を推薦することを決めました。国の自民党はかつて2010年に舛添氏が自民党を見限って新党を作って自民党を除名されたいきさつから黙視することになったようです。前回立候補した宇都宮氏は今回、共産党、社民党の応援を受け、この他に元自衛隊幹部も立候補を表明しています。
さて、民主党はどうするのか。独自候補が伝えられたり舛添氏に傾いてみたりと、自主性がないように思われました。ところがここにきて細川元首相の立候補が取りざたされて、一回拒否された思いが復活したようです。来週の早めに決断しませんと23日の選挙までに間に合わなくなります。
都知事選は無党派すなわち支持する政党がいない人々が多い東京の選挙です。そこで政党に主導された候補者ではない印象を与える必要があります。よい例が青島元知事、石原元知事です。どの政党とも関係なく大勝利しました。それから表面は無党派となることが都知事選の型となりました。
今回も政党色を薄めた選挙となります。
細川氏の政策は脱原発です。そして小泉元首相とも政策ではつながります。
小泉氏は安倍批判にもなり、安倍自民党の脱原発などの政策、手法への疑問のあらわれです。
小泉氏の細川応援が決まると自民党のひび割れが明確になります。生命がけで自民党をつぶす、といって自民党を再建し、その果実を安倍氏が喰べている構図です。
民主党の態度を明確にするべきです。政権への意気込みはあっても、未熟なやり方で失敗した民主党。脱原発から許原発までの矛盾を抱える姿勢が、国民に分かりにくく映ります。
決めかねる政党が今回もあります。応援した知事の側で都政を運営したいという誤った与党意識があれば問題です。知事も都議も有権者の直接選挙ですから与党はありません。
国会のように議員が投票して首相を選んだ結果の与党とは仕組みが違います。
そこで都議会には与党はなく、知事と議会が存在するだけで自発、自主で住民のための緊張と均衡を図るのです。民主党は細川氏がどう考えても政策と自公に対抗する意味でも早急に細川氏応援を決定して態度表明するべきです。
細川氏に便乗するなどという姑息なことではなく、都民、国民の立場を代理する政党本来の役割を自覚して積極的に細川氏応援の準備をするべきです。
次回から細川氏がなぜ求められるかを2回にわたり書きます。
2014年1月11日 記
