新しく和田宗春の剣道教室を開講しました。

 11月から女性二人が入会しました。一人は有段者ですが、何十年も竹刀を持たなかったということで、初心者の方と一緒に体づくリから始めています。ここでは彼女らに教えている内容の一部を、進行順にお示しします。

 11月7日、14日の稽古のあらましです。

1, まず体づくリです。

 剣道に必要な筋肉をつけるための運動です。その一は700ミリリットルのペットボトルを道場に持参してもらい、80パ—セントほど水を入れます。それを片手、両手で持ち正面打ちのように上下に振り道場をすり足で一周します。振り下ろすときに肩の高さで水を閉め、ペットボトルの口から水を飛ばすように手首を使います。この運動の効果は、肩甲骨、肩、上腕から指先まで伸ばすことにより、面、小手を打った時の感覚を学べることです。またペットボトルの負荷が、上体はもとより支える下半身を強くしますその二はすり足で送り足を繰り返します。骨盤の左側で右ひざを押す感覚で前進します。道場には鏡がありますから、顎が出ていないか、背が曲がっていないか点検できます。なによりも体の上下動をなくすことが素早い動きには必要ですから癖になるように修熟します。町を歩く時も白線に沿って親指側を真っすぐ運ぶとか、ウインドウに映る姿を見て姿勢を確認できます。

2, 木刀による剣道基本技稽古法の学習です。

 一日,3課程で全9過程を3回で終わります。14日で6課程まで終わりました。28日に9過程まで終わり、後は理合いに沿った練習を繰り返します。竹刀を持った剣道と違い、相手の人との気の合一が学べます。言葉に出さない体の動きから、意図を読み取る稽古になります。

3, 突き技の重要視です。

 初心者につき技は教えないようですが、私は突きも面と同じに重要と位置づけています。ですから初めから竹刀の打ち手、受け手,突き手を知ってもらいます。吊ってあるマリをついて突きの筋肉の鍛錬をしてもらい、私を突く稽古もしています。突きのように何センチか攻めることでお相手に恐怖心を覚えさせることになります。そこで打つ機会が出てきます。これを知っていれば先にいって攻めの学習に自然に入って行けるわけです。

 お二人はまだ初心者ですが、剣道の楽しさ、素晴らしさを知りつつあるのではないかと思っています。ではまた次回に解説します。

 

 あなたも毎週日曜日、午後6時から7時30分までが稽古です。北区立王子桜中学校の2階、武道場にお越しになりませんか。お待ちしています。会費は月1000円です。
 見学希望、入会などお問い合わせは、TEL090-8685-3367 和田まで。

2021年11月20日記