和田宗春の剣道教室 第五回

—正しく、美しく、強い剣道—

 私たちの会では日曜日夕方6時少し前から毎回、稽古の前に掃除をし、トロッテングという抗重力筋を鍛える小走りからストレッチ、ゴム、ペットボトルと言う補助動作をします。そして始礼、形稽古です。それから実技をして8時前には終礼です。学生、主婦がいることと、長い稽古は効率が良くないのでそういうプログラムを組んでいます。

 さて今回は。前回のつくりが出来ていることを前提で、打ち間です。竹刀の先端の先革の交差する間を触刃の間といいます。ここから振りかぶって打っても正しい面うちにはなりません。届かないからです。4から5センチ近づいて打つと、体が前に出ている分、前に出てちょうどよい距離の打ちになります。これに気勢と姿勢などを備えると有効打突となります。ただ闇雲に竹刀を振るのではなく、この距離を考えながら振ることで多面的になります。会では11月からこのうちの稽古を始めています。

2022年12月1日記