和田宗春の剣道教室 第四回

 第3回のつくりは習慣になりましたか。土台、基礎ですからこの上に技、気を乗せていきます。身に付けてください。さて4回です。間(ま)の考え方です。竹刀の先革(さきかわ)同士が触れ合う距離を触刃(しょくじん)の間、それから4〜5センチを交刃(こうじん)の間、10センチを打間(うちま)と言います。触刃から一歩入って打っても有効打突にはなりません。物打ち(ものうち)と言う一番刀の切れる場所に届かないからです。そこで間を詰めるために少し送り足で出て交刃の間まで近づいて振りかぶって打ちます。体が前に出ている分、打ち間に入っていることになります。打ち間に入ってから打ちに出ると近すぎるのです。この触刃、交刃、打ち間の感覚は時間をかけて身に付けたいものです。詳しくは王子神剣会の稽古会で解説します。ぜひ立寄ってってください。お待ちします。

2022年11月15日記