和田宗春の剣道教室 第三回

 剣道の構えについて

 野球の打者、ゴルファーでも止まっている構えから打ちに行きます。

 その時見ていて気が付くのは各人が、自分なりの順番で構えているということです。イチロー選手、松山選手などみんな行っています。この理由を考えてみましょう。

 だいたい4,5秒です。イチロー選手であれば秒速150キロの球を打ち返します。松山選手も止まっている球でも、280メートル前後の距離を正確に打ちます。全部、自分のリズムにあったやり方で動いているのです。剣道でも相手がいますが、同じです。まず正しい姿勢で構えることからすべてが始まります。

 大事な点。

  1. 両足の親指で床を噛むようにする。右足の踵は左足のつま先、両足の間隔は一拳。
  2. 左ひざは程よく伸ばし、右ひざは少し曲げる。
  3. 骨盤は少し前に倒す。
  4. お腹は腹圧で袴の紐を押す感じ。
  5. 水月を少し前に出す。
  6. 目線は床と平行にする。

この姿勢を鏡の前で瞬間にできるように何回も行います。

 次回までに出来るようにしておいてください。では稽古を怠りないようにしてください。

2022年7月7日記