2015年2月19日掲載
和田宗春の教育1
—中学校の教育剣道(7)—
2月13日(金)
1時限目、3回目、1年2組
立礼、座礼、雑巾がけ。
防具つけ。垂れの表裏の説明で飾りのある方が表で普通の衣服と同じ表裏があること、面手拭いはタオルでは厚くて面、布団とすれて脱着が円滑でないことを説明。2人ほどタオルの生徒がいます、手拭いを巻くことも文化なのですが、時間がないため帽子のように被るやり方を徹底させます。
胴の紐の絞め方が難しいのは自分の目で確かめられないためでもあります。指導する時も鏡映しとなり、とまどう生徒がいまだにいます。
垂れの蝶結びは弱いのでたれすぎる生徒も。小手の筒は右膝前に置き、座礼の邪魔にならないこと、小手は左手からつけること、など諸々を注意して立って鏡に映し、前後、左右がすっきりしている様を確認してもらいます。
2時限目、4回目、1年1・3組
立礼、座礼、雑巾がけ。防具つけ。垂れをきつく締めること、胴紐の結びができない生徒がまだ多くいます。3人〜4人のグループに分けて討議しながらつけることで、まず1人の生徒にモデルになってもらって生徒に示します。その時に1回で憶えると思って目と耳を和田に集中することなどを注意します。
前に使用した生徒が正しく結束してある防具を正しく自分の前に置き、解いていくことを教えます。垂れの結びを腹をへこませてつけないと稽古中に緩むこと、胴紐も同じです。さらに面紐は前の生徒が使って面の中に入れてあるものを解いてしまって処理がわからなくなる生徒が多くいます。これは理屈を教えます。さらに正しく始末して次の人が使いやすい配慮も武道、剣道では清潔、整理の上からも大切といいます。防具をつけることで時間が来ました。
3時限目、4回目、2年4・5組
立礼、座礼、雑巾がけ。防具つけ。防具つけを手伝わないと時間がなくなる生徒もいて、自分でできる生徒との差が開いてきています。そろって相互の礼から3歩前に出て先革を触れさせて蹲踞。構えを解いて5歩後退。そして正眼の構えから互いに一歩出て一足一刀の間に入ります。一足一刀の間の説明もここでします。近間、遠間、物打ちなどの用語も説明します。中結あたりで打つと竹刀を持つ手に快い響きが伝わることを自覚させます。半数以上の生徒が理解できたようです。
2015年2月14日 記