2015年2月20日掲載
和田宗春の教育1
—中学校の教育剣道(9)—
2月17日(火)
1時限目、6回目、2年2・3組
立礼、座礼、雑巾がけ、防具つけ。
正面打ち、各3本ずつ2回。大きく振りかぶること、相手の目を見ること、気合を出して送り足で一歩入って振りかぶって打つことを説明。
物打ちを一拍子で打つことを強調。その後に面受けの切り返しの説明をして例示します。
モデルの生徒と向いあい15°の礼、右足から小さく3歩前に出て蹲踞して先剣の触れ合うところの間を取ります。受け手が剣先を右に開始時に一歩入り、正面打ち、体当りから間をつくり、右面、左面と前進4歩打ちと後退しつつ右面から5歩、そして間を取り正面打ちで相手の左を抜けます。
面の種類が3つあることを知らせ、有効打突には姿勢、気勢が適正、充実していることを実地に示します。目線を変えず背筋を伸ばし、体幹である腹筋、背筋の使い方を説明し、正面を打って相手の小手に小手を当てる身体接触をさせます。体当りです。発展して引き技などにつなげることを説明します。相互に3回ずつ行ないます。
3時限目、6回目、1年1・3組
立礼、座礼、雑巾がけ。防具つけを徹底します。垂れの結びが緩くずり落ちる生徒、胴の紐が結べない生徒が数名ずついます。
時間がかかっても防具つけを可能にしておかないと、後で授業が止まり、最後には教師と和田が手助けすることになります。授業を進めるためです。
正面打ち3本ずつ2回。その後に切り返し、左右面の位置は面と面紐の接するところとします。面受けといって直接、面に打っていって衝撃も受けることになります。
目を開いて、相手を見ることで、恐怖心を克服させます。相手との打つ、打たれる関係で剣道、対人関係が成り立っているというとも説明します。
どうしても振りかぶりが小さいので肩を使って大きく、相手が見えるところまで振りかぶることを何回も伝えます。
次に小手打ちの指導をします。9歩の間合いから小さく右足から3歩出て、蹲踞し、立ち上ります。受け手が剣先を右に開きます。それを合図にヤァーと一歩で小さく振りかぶり、「小手!」と気合をかけて打ち、その勢いで体当りします。その後、背筋は伸ばしたままで相手の目を見たままとします。右小手が低いので、腰を屈めたり、小手を見たりしないように指導します。生徒に小手を打たれると、痛そうという先入観があります。打つ方の手の内の締めが不充分の場合はその通りです。雑巾を絞る感じを思い出させて打つようにします。痛いという声はなく、体当りの勢いを受ける関係が成立していました。
4時限目、5回目、2年1組
本日の2年2・3組と同様の指導。
防具つけが順調に進み、正面打ち、切り返しの気合もよく出ています。
防具の片づけは次の使用者のことを考えて正しく、丁寧にしてもらう。
5時限目、5回目、1年4・5組
本日の3時限目と同じ指導。防具をつける時に隣同士の話し込みもなく、手が動くようになり、集中しています。
2015年2月17日 記