2015年2月22日掲載

和田宗春の教育1

—中学校の教育剣道(11)—

2月19日(木)

2時限目、7回目、2年2・3組

 立礼、座礼、雑巾がけ。防具つけ。

 相互に正面打ち。相手の縦の面金の上を中結付近で打って抜けること。気合を大声で出して大きく振りかぶって打つこと。送り足を素早くすることを注意します。打っていく時に加減している生徒も数人。その後に切り返し。面受けで面金と左右の面紐の交わるところを、刃筋をたてて打つことが難しそうです。右手の操作が必要と説明。早くするより正しく打つことが分りはじめた生徒もいます。

 次に小手打ち。元立ちの竹刀を左に開くのは、かかり手がヤァーの気合で一歩入ってきた時とすること。かかり手からすると小手を見せられるようにすることで気合とともに面打ちよりも小さい振りかぶりで体ごと打って出ること。小手の部位は拳が入らず筒の部分であること。小手打ちとその後も腰を折らず背筋を伸ばし相手の目を見て、体当りをします。稽古ですから力を入れず、打った勢いで体当りすることになるという説明。双方の小手がぶつかるようにします。小手打ち、体当りの姿勢は力みがなくよくできていました。気合いも出ていました。

3時限目、7回目、1年4・5組

 防具つけはまだ早い生徒と遅い生徒に差があります。手を貸すことより生徒に慣れさせるべきですが、稽古時間のこともあり教師と垂、胴の紐の結びを助けます。

 正面打ち。相互に4本ずつ。気合い、肩からの振りかぶりを注意。勢いのある打ちができる生徒もいます。その後、切り返し、正面打ち、左右面で前進4歩、後退5歩、正面打ちの順番と左右面紐の位置の確認。

 相打ちの面の稽古。双方が先革の触れる間合いから、太鼓の音で相手の正面を早く正しく打つこと。大きい気合、竹刀の打つ部位と面の位置が正しく、残心があることが1本の条件と説明。

 4組と5組で各人が試合。引き分けが多かったのですが、きれいな面も出て、双方から拍手。緊張と楽しさの稽古に生徒たちも興奮の様子です。

4時限目、7回目、2年4・5組

 立礼、座礼、雑巾がけ。

 防具つけは慣れてきましたが、生徒数が多いので補助が必要な生徒はまだ数人います。

 相互の正面打ち。左右の踏み切りと肩からの大きい振りかぶり、振りおろしを強く注意。2年生は背も高く、説明通りに動ける生徒もいます。

 気合が出せない、聞こえない生徒が1/3ぐらい。切り返しは刃筋を考えること、相手の目を見ることを注意。

 相手との間合いを正しく取ることで円滑に二人が移動できることを知らせます。

 最後に4組、5組の対抗正面打ち試合。一本の条件を例示しつつ、気合と姿勢、残心を意識するように指示。先革の接する間合いから、太鼓の合図で正面打ち。

 終わって感想を聞くと、(1)どきどきした。(2)思いっきり打って出た。(3)怖かった。(4)痛くなかった。など剣道の打ち合いの入口にいることに複雑な心境のようでした。

2015年2月19日 記