2015年2月22日掲載

和田宗春の教育1

—中学校の教育剣道(12)—

2月20日(金)

2時限目、6回目、1年2組

 立礼、座礼、雑巾がけ。

 防具つけ。素振り20本。面をつけているので振り上げにくいのですが、大きく振ること。

 切り返し、正面打ち、面紐の上を左右面で打つ。大きく気合を出すこと。背を曲げず相手の目を見る。元立ちの方が上手に引き出す余裕を持つこと。体当りは小手の左右の拳を互いに当てること。

 間合いを近くなく遠くなくとって面打ちの間とすること。左手は体の中心右手で操作する。身体接触の攻めを感じてもらう。

 二段技の小手、面へ進む。生徒と例示。元立ちがかかり手の「ヤー」の気合で剣先を左に開いて小手を相手に見せます。そこに面ほど大きく振りかぶらず踏み込んでいき、元立ちが一歩下がったところに面といき、打ち抜けます。小手、面のリズムも感じさせ、背筋を伸ばした動作、元立ちが誘導する小手、面を理解できたようです。かかり手は小手の後の左足の引きつけを早くすること、右足のタン、タンの踏み込みがわかった生徒が多かったようです。

3時限目、7回目、1年1・3組

 2時限目と同じ授業。気合いを大きく出すこと、元立ち、かかり手の相互協力がないと小手、面の流れのある打ちにならないと強調。争う剣道に協力関係があるというと驚く生徒もいます。説明すると納得してくれます。

4時限目、8回目、2年4・5組

 立礼、座礼、雑巾がけ。

 防具つけ。切り返し、大きな気合と左右面の正しい打つ位置の確認。大きな振りかぶりに勢いをつけます。元立ち、かかり手は協力関係にあること、元立ちが引き出す動作をするとかかり手が流れのある動きになると強調。

 小手打ち。先革の接する間合いからかかり手が「ヤー」と声を出し、一歩前進。元立ちは剣先を左に開き、小手を見せます。そこに背筋を伸ばして左足で蹴って体全体で「小手」と打ちます。その時、背筋を曲げずに勢いよく踏み込みます。

 そしてすぐに体の中心に竹刀を引きつけて、相手に体当り。元立ちも体を前傾して受けます。小手の有効打は拳ではなく筒であると説明。狭い部位なので正確に打つこと。体当りは突き飛ばすのとは違い、自分を防御するため。稽古後、小手を打たれて痛いという声が聞かれなかったのはゆっくりでも正しい打ちだったのかもしれません。

2015年2月20日 記