2015年2月25日掲載

和田宗春の教育1

—中学校の教育剣道(14)—

2月24日(火)

1時限目、9回目、2年2・3組

 立礼、座礼、雑巾がけ。剣道試験、切り返し。

 試験の着眼点は、気合、打つ部位を竹刀の物打ちで正しく打っているか、正面打ちの後の残心。早くなくても正確に打つことを心がけると注意。

 立礼の後、蹲踞。交互に打つ。

 振り上げが小さい。気合が出せず、小さい生徒もいます。しかし、稽古の時よりも積極的に打ち出している生徒が目立ちます。

 面受けなので、手の内の定まらない打ちを受けて頭をすくめたり、恐れる生徒がいると心配していましたが、一人もいませんでした。相手との友情など人的関係に信頼があるせいではないかと考えられます。

3時限目、9回目、1年1・3組

 立礼、座礼、雑巾がけ。切り返しを練習。気合、物打ちで打つ部位、残心を確認します。

 その後、1組、3組の正面打ち対抗試合。立礼、蹲踞から約20秒間の正面打ちの一本勝負。間合いをとって打つ生徒が多く、乱打したり、近間での身体接触はありません。正面打ち、面受けの切り返しをすることで面への刺激に慣れているのかもしれません。打ち抜けは充分ではありませんが、腕を伸ばし、足を使った打ちが目立ちました。

4時限目、8回目、2年1組

 立礼、座礼、雑巾がけ。剣道試験、切り替えし。1時限目と同じ注意。身体の大小差のある生徒は試験の時に背丈を考えるべきです。稽古の時よりも気合が入って積極的な打ちをする生徒が多く出てきて、実力が出ているようです。試験の終わった後、ひときわ明るい語りあいがあるようです。対人競技の効果かもしれません。

5時限目、8回目、1年4・5組

 試験、切り替えし。

 切り返しの要点は気合、打つ部位と物打ち、残心の3点。これを意識した稽古を後に試験。事前の稽古のせいか、全体的に活気のある試験です。

 稽古とは違う雰囲気なので緊張すると思うのですが、気合も入って10回足らずの稽古にしては良好な試験です。

2015年2月24日 記