2023年6月21日掲載

剣道と44年の付き合い

【12】個癖を創らず、治す

先生、先輩、仲間の意見を聞く

 ゴルフ、野球、サッカーでも助言をくれる人が大切である。自分は自分が分からないからである。タイガー・ウッズ、イチロー、ドナウドでもアドバイザーはいた。アドバイザーの指摘、計画に沿って動いていて成果が出ていた。アドバイザーが現場に出たら、選手たちに技術、精神でかなわない。チャンピオンたちに教え、助言できるからと言って一流選手にはなれない。イチローたちも高い給料を払って、彼らを雇っていたのだ。客観的に評価、助言してくれる人がいて、素直に聞く本人がいなければ成果は出ない。一人で、良かれと思って努力する限界は、自己修正できなくなることである。どんどん内側、自分の思いに入って行って、吹雪の中に迷い込んだように、同じところを懸命に歩き回るような結果を招くようなものである。個癖という。自分の癖である。

治すにはどうする

 自分の信頼する先生、先輩などに事情を話して助言を聞くことである。竹刀を振って打ちあうことが剣道と考えれば、他人の考えを聞くこともない。だが剣道の心、技、体で悩むのであれば助言を求めることは大切である。その先生から助言をいただいたら、徹底して拘って、その助言を達成できるまで修練することである。出来るまで続ける。この覚悟である。覚悟がないのに助言を求めることは、先生をもてあそんだことになる。師弟の繋がりとはこうゆうものだと思う。

 側にいる人に、安直に尋ねる人は、真剣に解決しようとしているとは思えない。簡単に求める人は、簡単に別の人に意見を求める。結局は、修正出来ずに、さ迷い歩き、個癖から抜け出られない。よく考えて、考え抜いて信頼する先生に訴えて一緒に考えていただくことから始めてみる。良き師弟関係とはこういう関係であろう。

 自分の意見、考え方に拘りを持っていては進歩、前進はない。個癖すなわち自分の殻から抜けだせない限界を突き破るのは、自分でしかない。素直な心を取り戻し、信じる人の意見を聞き、それを実践することである。

2023年5月 記